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延長保証保険① ~定期的なメンテナンスの必要性について~

二次防水の劣化について

一次防水としてのコーキング、外壁材、屋根材、塗料の経年劣化の進み方は、住宅の建っている地域や屋根の軒の出の有無といった住宅の形状や、隣接する住宅との距離などの要因により異なってきますが、コーキングや外壁材の塗料の劣化に伴い、水が染みこんだとしても、防水紙などの二次防水が機能していれば直ちに雨漏れが発生することはありません。
また、サイディングなどで採用されている通気工法は、通気層に一定の雨水が通過することを前提とする工法です。
ただし、どんなにしっかりとしたレインコートでも長時間雨にさらされていると雨が染みこんでくるように、防水紙や透湿防水シートも経年により防水機能は低下します。

一次防水の機能低下により、想定しているよりも多くの水が浸入してくることで、防水紙や透湿防水シート自体の劣化を早めることに繋がり、雨漏れを引き起こす要因となります。再塗装やコーキングの処置を行わないと、外壁材や屋根材といった一次防水部分のほか、防水紙などの二次防水部分のコンディションの低下を招く要因となります。
再塗装やコーキングの処置を適切なタイミングで行っていったとしても、外壁材や屋根材そのものの耐用年数があります。いずれは、防水紙の張替えを伴う外壁材の張替えや屋根材の葺き替えといった大規模な対応が必要となる時期がやってきます。

10年目のメンテナンス工事と延長保証保険

住宅のコンディションを良好に保つためには、塗料やコーキングの耐用年数に合わせたタイミング(新築から10年が経過時)でのメンテナンス工事が効果的です。

ハウスジーメンでは、新築向けの瑕疵保険のほか、既存住宅のリフォームや売買を対象とした瑕疵保険を取り扱っており、新築から10年目を迎える住宅に検査(10年点検)を伴うメンテナンス工事を行い、新築からの保証の継続を行う住宅事業者を対象に瑕疵保険として、延長保証保険を取り扱っています

延長保証保険を利用することで、10年目に行うメンテナンス工事に対して、新築の瑕疵保険と同様に「住宅の構造・防水性能」に対する10年間の保証を提供することができます。

ハウスジーメンの延長保証保険スキーム図

延長保証保険は、広く延長保証業務を行う住宅事業者を対象とする保険で、新築瑕疵保険の届出事業者であれば手続きを行うことなく利用できます。
新築住宅の販売・請負を行わない住宅事業者でも延長保証業務を行う場合には、ハウスジーメンに登録を行ったうえで利用することができます。

9年目にメンテナンス工事を行った場合は、新築の瑕疵担保責任の満了日の翌日から保険が開始するため、新築から継ぎ目のない保証を提供できます
また、延長保証保険は新築から15年以内の住宅(新築住宅として引き渡された場合)を対象とするため、住宅所有者の都合などで10年以内にメンテナンス工事を行えなかった場合でも、15年以内であればメンテナンス工事を行い、10年間の保証を提供することができます

さらに延長保証保険には、10年目のタイミングではメンテナンス工事の実施はまだ早いが、保証を継続して15年目にメンテナンス工事を行いたいというニーズに対応して、1回目の延長保証にはメンテナンスを不要とするタイプの商品『 延長保証制度 「検査コース / 検査コースプラス」 』も用意しています。

住宅のコンディションを維持し、お客様に長く快適にお住まいいただくためには、定期的なメンテナンス工事が必要です。
延長保証保険を利用することで、メンテナンス工事に長期保証という付加価値を提供できますので、10年目のメンテナンス工事の提案に、ぜひ延長保証保険をご活用ください!

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