保険事故の約9割が雨漏れ事故!? 保険事故の主な発生部位は
防水工事は、建物の外部から内部(室内側)へ雨水が浸入しないようにするために必要な工事です。
この工事を適切に実施しておかないと、住宅は雨漏りの危険にさらされてしまいます。
雨漏りが生じてしまった場合、構造部分やその他の部分の腐食、カビなどの二次被害につながることもあります。雨漏りが見えない部分で長期にわたり生じていた場合には、特にこういったリスクが高くなりがちです。知らないうちに被害が甚大になってしまって手遅れになってしまうこともあるでしょう。
実は、住宅瑕疵保険の保険事故では93%が防水関係。圧倒的な数となっています。
雨漏れ事故は屋根→外壁→開口部→バルコニーの順に多く発生しており、特に雨漏りの起こりやすい箇所は、それぞれの部材の取り合いの部分となっています。
■ 雨漏れ事故の起こりやすい箇所
瑕疵検査と追加防水検査 通常の瑕疵検査で確認ができないわけ
住宅かし保険の検査では構造・防水部分の施工基準に適合しているか確認するために、設計図書で図面チェックした上で、施工状況を検査します。
3階建て以下の住宅では基礎配筋工事完了時・上部躯体工事完了時の2回、工事中に検査がありますが、防水部分については実際の検査時期と施工時期が異なるため、現時点ではおおむね施工方法のヒアリングにより確認している状況です。
でも、やはり事故が心配…。
そんな方にはオプションの追加防水検査をお勧めいたします!
追加防水検査とは
追加防水検査とは、住宅瑕疵保険の事故原因の大半を占める“屋根、外壁、開口部やバルコニー部分”の施工状況について、直接目視および計測により行うオプション検査のことです。
対象となる住宅は
3階建て以下(地階を含む)の戸建住宅です。
追加防水検査のメリット 備えあれば憂いなし!
追加防水検査のメリットは、なんといっても検査員による直接目視・計測検査があることです。もちろん実検査があるからといって完璧に雨漏りが回避されるとは言えませんが、施工状況を第三者に確認してもらえる機会があることは、先々のリスク軽減とお客様への安心のアピールにもつながりますね!
検査について
検査時期
追加防水検査は躯体工事後、防水工事完了時になります。
追加防水検査は、住宅の構造と外壁の仕様により検査時期が異なります。
検査の実施時期はこちらをご確認ください。
検査対象箇所とチェック項目
検査は、以下の項目について直接目視・計測で行います。雨漏りしやすい部分や施工のポイントになる検査ですので、不備があった場合、指摘事項を受け是正することで建物の防水対策をとることができます。
《 検査指摘事例と施工のポイント 》
追加防水検査の申込みと料金
追加防水検査の申込みは住宅かし保険の申込み時に、「3回目(防水)検査あり」を選択してください。なお追加防水検査の申込みがあると、通常の保険料が割引となります。詳しくはお問合せください。
◎通常の保険料が割引になります。
◎検査料は通常の現場検査料+追加防水の現場検査料が必要です。
お問合せ先はこちら
ご注意事項 追加防水検査はタイミングが命!
追加防水検査には検査をお受けいただく時に注意点がいくつかあります。
まず、住宅かし保険申込み時に追加防水検査を合わせて申し込むこと(施工中の途中申込みはできません)。
さらに、申込み後はキャンセル不可となり必ず実検査を受けなければなりません。
検査時期については工事工程を鑑み、最適な時期を見定めて申込みをしてください。
まとめ
追加防水検査は、建物が完成してしまうと見えなくなってしまう部分の検査です。
しかし、先々の雨漏れ事故等を考えるとまさに、今、このタイミングでしかできない検査として、大いに意味があるものです。
事業者独自の方法として、この検査時に合わせて実際に放水してみて、自らの施工状況を積極的に確認する機会とされる事業者様もいらっしゃるようです。
また、この検査の経験から、その後の防水工事に適切な対策がとれるようになる可能性もあります。自社の施工状況の再確認とお客様への安心の強化として、前向きにご検討してみてはいかがでしょうか。