横架材と接合金物
構造耐力上主要な部分の継手又は仕口は、ボルト締、かすがい打、込み栓打その他の国土交通大臣が定める構造方法により、その部分の存在応力を伝えるように緊結しなければなりません。ボルト締の場合、ボルトの径に応じ有効な大きさと厚さを有する座金を使用します。
横架材まわりに使用する接合金物
横架材接合金物の接合状況について
接合金物は取付位置の間違いやボルトのゆるみ、取付忘れ箇所がないか等を確認します。製造メーカーの施工基準に準じた指定の方法で正しく金物(品番・ビス本数・設置向き等)が施工されているかも同時に確認しましょう。
■ 羽子板ボルト 正しい施工例
高さ300mm以上の横架材の接合金物は、上端又は下端においてねじれが発生し、周囲に不具合が生じることもあります。羽子板ボルトは必要に応じ2本設置してください。
■ 羽子板ボルト 不適合となる施工例
羽子板ボルトは木造軸組住宅で多数使用される金物なので、締め忘れやゆるみなどを見落としがちです。すべての羽子板ボルトが正しく設置されているかしっかり確認しましょう。
■ 短冊金物の不適切な施工例
横架材 金物のチェックポイント
指定の取付方法ですべての金物を正しく施工する
かし保険躯体検査 前後の工事の注意点・Ⅴ (横架材について)を確認しました。横架材は鉛直荷重に対する強度と変形への配慮が重要なポイントで、特にたわみについて注意が必要です。支持点の接合方法や継手の位置に十分配慮して施工しましょう。
では今回のまとめです。
次回は床組について確認します。どうぞお楽しみに♪