水切り金物施工の注意点とポイント
水切り施工の間違いやすい点とは?
土台水切りは土台の腐朽、劣化などの不具合を防ぎ、室内への雨水の浸入を防止する大切な部材です。
水切りがないと、地面やテラスなどからの跳ね返り水や雨水は土台にまわり込みやすく、土台の腐朽や劣化などの不具合を生じることがあります。
また、水切りと外壁材に隙間がない施工をしてしまうと、通気胴縁等で通気層を確保しても空気が流れなくなります。温度差による湿気が結露となり、防水紙および通気胴縁を腐食させることに繋がります。
さらに、水切りは本来透湿防水シートの下に設置しなければならないのですが、間違って上に取り付けてしまうと、雨水や結露による水が土台内部に浸入し、腐食に繋がります。
施工方法の再確認が必要です。
■ 水切り施工の間違いやすい例
水切りまわりの正しい施工方法
水切りは取付手順を守り、正確に施工することが雨漏れ事故の防止につながります。
1:順番通りに施工しましょう
① 水切り → ② 両面防水テープ → ③透湿防水シート → ④ 通気胴縁 → ⑤ 外壁材
取付順番を間違えるとトラブルの要因となります。
2:通気層(クリアランス)を確保しましょう
水切りと外壁材に10~15㎜の通気口を確保するように施工してください。
3:横胴縁の場合の施工方法は?
横胴縁間に30㎜の隙間を設置します。
横胴縁を連続施工した場合、風が流れなくなることで外装材内面が常時湿潤状態となり結露を発生させ、透湿防水シート、胴縁および断熱材を劣化させる要因となります。
さて、今回は屋根・外壁・開口部まわりで雨漏れ事故が起こりやすい部位の防水施工のポイントと注意点についてお伝えしました。
繰り返しになりますが、どの部位でも大切なことは『順番通り、指定の寸法を守り、隙間なく、一体化させて』施工することです。しかし、雨漏れ事故は万全の対策を施していても、完全に防止することは本当に難しいもの。
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では、今日のまとめです。
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