開口部まわりの工事の注意点とチェックポイント
窓まわりや貫通部は雨漏れ事故が多発する場所です。
こちらも前述のとおり雨水が浸入しないよう『順番通り・隙間なく・一体化するような』施工が求められます。
開口部まわりの施工
【開口部まわりのポイント】
外壁開口部の周囲(サッシ、その他の壁貫通口等の周囲)は、防水テープを用い、順番通り隙間なく防水紙を密着させることとする。
開口部まわりの施工の注意点
- 両面防水テープは順番通りに貼る。
①下部→②左右→③上部の順番です。 - それぞれの長さに注意して貼る。
③の両面防水テープは、②の両面防水テープより長く、
②の両面防水テープは、①の両面防水テープより長く
施工しているか確認してください。 - 防水紙と両面防水テープに隙間ができないよう注意する。
■ 先張り防水シートの場合の施工方法
貫通部まわりの施工方法
貫通部まわりも防水テープやシーリング材を使い、『隙間なく・一体化するよう』心がけましょう。
通気構法の注意点とチェックポイント
通気構法とは
外壁材との間に外気が流れる通り道(通気層)をつくり、壁内の湿気や外壁材から浸入した雨水を外部に放出できる仕組みを通気構法といいます。
この構法のメリットは、壁体内結露を少なくできるので、建物の耐久性が向上します。
住宅かし保険の設計施工基準では、外壁が乾式仕上げの場合、通気構法が必須条件となっています。
【通気構法のポイント】
- 通気層は、通気胴縁又は専用の通気金具を用いて確保することとする。
- 通気胴縁は、外壁材の留め付けに必要な保持力を確保できるものとし、幅は45mm以上とする。
外壁材のジョイント部に用いるものは幅90mm以上(45mm以上を2枚あわせを含む)とする。 - 通気層は厚さ15mm以上を確保することとする。
通気構法の注意点
- 胴縁(縦・横)は、サッシに付けずに約30㎜の隙間を確保する。
(隙間がないと風が流れにくくなります) - 通気層の厚さは15㎜以上確保する。
■ 通気層の厚さ15㎜未満の場合の例外措置
下地が合板の場合
下地が合板の場合は、通気層の寸法規定はありませんが、通気に可能な通気層の厚さを確保するように施工してください。