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Lesson10:基礎選定Ⅱ ~不撓不屈~

事例3

  • 地形区分:盛土地
  • 地質区分:沖積層(砂層・粘性土層)
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J2 号
あれ?ここは6地点計測してますね?
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J1 号
NO.1の地点が何らかの事情で貫入できなかったのでしょうか?
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ジバンシー先生
NO.1は障害物があり、0.5mまでしか計測できなかった。だから今回はすぐ近くにNO.2の地点を追加して試験を行っている。
現場では臨機応変な判断が必要とされるな。
今回はNO.2~NO.6のデータを参照して検討しよう。
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J2 号
この物件は盛土の土地なので
SWS試験の結果による判定になります。
試験データを選定フローで確認すると、柱状改良という結果でした。SWS試験データからも強い支持層が3~5mのところにあるので、適切だと思います。

*地盤改良・地盤補強の考え方についてはこちらをご確認ください。

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ジバンシー先生
この物件の場合は基礎底面下2mまでに弱い層があるので、
浅い地盤での補強では対応できない。

しかし地盤を受ける支持層がしっかり存在するので、
そこをめがけて基礎を強化する。

以前説明したが、一般的に支持層がGLから地中2mの所にあれば、「表層改良」、2~8m程度の所にあれば「柱状改良」となるので、その判断は適切だな。

*柱状改良又は杭基礎の特徴と種類はこちらをご確認ください

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J1 号
先生!この物件のように支持層に幅がある場合、
どの長さで柱状改良を計画するのが良いのでしょうか
SWS試験で見て一番Nsw値が多いところを取るのですか?
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ジバンシー先生
いや、必ずしもそうとは言えない。
この物件の場合特に3.75~4.5mが強いので、そのゾーンの中から計画本数から打設総長さを考えて
最も効率的かつ経済的な長さを選択する。

杭の打設について大体1日で作業できるのは100~120mと言われている。
例えば3.75mの杭を30本打つと総長さは112.5mとなり、ほぼ1日の作業で終了できる長さだな。
地耐力と設計計画を鑑み経済性も含めて、物件ごとに最適な長さを決めていくんだ。
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J2 号
なるほど!よくわかりました!
地盤って知れば知るほど深い気がします!
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ジバンシー先生
確かにその通りだな!
さて、これまで地盤についてひととおりの流れを説明してきた。ここからは個別物件ごとの経験を積んでさらに理解を深めていくことになるが
どうかね、今後も引き続き学んでいく気持ちはあるかね?
J1号 J2号
はい!いろいろ迷いましたが
やっぱり僕らはもっと地盤のことを学んで
ジバンシー先生のようなプロフェッショナルになりたいです!
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ジバンシー先生
よしわかった!
プロになるのは簡単なことではないし、
プロになっても日々勉強だ。

一緒にがんばっていこうな!
J1号 J2号
はい!
一生懸命頑張りますので、
ぜひ引き継ぎどうぞよろしくお願いいたします!
2022年9月1日
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