施工第十一回 かし保険躯体検査前後の工事の注意点・Ⅶ(水平構面:小屋組)かし保険躯体検査時 前後の工事の注意点、今回は水平構面のうち小屋組について確認していきましょう。 小屋組のチェックポイント 小屋組の役割と求められる構造 小屋組(こやぐみ)とは、屋根を支えるための骨組みとなる屋根構造のことです。屋根荷重は、垂木・母屋に伝えられ、耐力壁へと流れていきます。小屋組に求められる要素とは、まず...
施工第十回 かし保険躯体検査前後の工事の注意点・Ⅵ(水平構面:床組)かし保険躯体検査時 前後の工事の注意点、今回は水平構面のうち床組について確認していきましょう。 床組のチェックポイント 水平構面の役割 水平構面とは床組や小屋組のように水平に配置される構成要素のことです。水平構面は建物が受ける水平方向の力(地震力・風圧力)を、耐力壁(筋かいなど)に伝える重要な役割を持ち、これらを強固に...
施工第九回 かし保険躯体検査前後の工事の注意点・Ⅴ(横架材)かし保険躯体検査時 前後の工事の注意点、今回は横架材について確認していきましょう。 横架材のチェックポイント 横架材とは 横架材とは建物に水平に架かる部材の総称のことです。梁(はり)や桁(けた)、棟木(むなぎ)、母屋(もや)、胴差(どうさし)などがあり、主に4つの構造的役割があります。 ■ 横架材 概念図 横架材の欠き...
施工設計 虎の巻! 木造軸組工法 耐力壁の壁量および配置について『施工 虎の巻!』では第七回・第八回と二回にわたり耐力壁の仕様等について確認してきました。次に、かし保険躯体検査の確認項目でもある「耐力壁の壁量および配置」の考え方について確認していきたいと思います。 耐力壁の計画については基本的に設計担当者が行うことですが、現場担当者にも是非知っていただきたい内容なので、番外編を設け...
施工第八回 かし保険躯体検査前後の工事の注意点 ・Ⅳ(耐力壁 後編 面材耐力壁)かし保険躯体検査時 前後の工事の注意点、今回は耐力壁のチェックポイント後編として面材耐力壁について確認していきましょう。 面材耐力壁のチェックポイント 面材耐力壁とは 前回木造軸組工法での耐力壁として「筋かい」を取り上げました。今回は、構造用合板やパーティクルボードなどの面材を使用した「面材耐力壁」について確認していき...
施工第七回 かし保険躯体検査前後の工事の注意点・Ⅲ(耐力壁前編 筋かいと筋かい接合金物)かし保険躯体検査時 前後の工事の注意点、今回は耐力壁のチェックポイント前編として、筋かいと筋かい接合金物について確認していきましょう。 耐力壁のチェックポイント 耐力壁とは 建物は鉛直方向の縦の力に対しては柱で受けることができますが、地震や風などの横からの力には抵抗できず倒れてしまいます。耐力壁とは主体構造の一つとして...
施工第六回 かし保険躯体検査前後の工事の注意点・Ⅱ(柱と金物)かし保険躯体検査時 前後の工事の注意点、今回は柱のまわりのチェックポイントについて確認していきましょう。 柱まわりのチェックポイント 柱について 柱(はしら)は構造耐力上主要な部分であり、建築物の自重・荷重・衝撃等を支える材です。柱には通し柱、管柱、間柱があり、それぞれ荷重の受けや伝達、耐力壁の受けなど重要な役割を担っ...
施工第五回 かし保険躯体検査前後の工事の注意点・Ⅰかし保険躯体検査時 前後の工事の注意点について、今回は土台まわりについて確認していきましょう。 土台まわりのチェックポイント 土台とは 基礎工事が完了すると、次の工程は土台敷きです。土台とは、基礎コンクリートの上に水平に固定される角材のことで、アンカーボルト等によって固定されます。土台には耐力壁が負担する水平力を基礎へ...
施工第四回 かし保険基礎配筋検査前後の工事の注意点(後編)前回の施工 虎の巻!に引き続き、かし保険基礎配筋検査時前後の工事の注意点について、今回は基礎配筋時の開口部廻りの補強筋と、アンカーボルトまでを確認していきましょう。 基礎配筋廻りのチェックポイント(2) 補強筋について 基礎に断面欠損がある箇所は、どうしても強度が弱くなってしまいます。そのような箇所は補強筋で強度補強を...
施工第三回 かし保険基礎配筋検査前後の工事の注意点(前編)建築工事においては、かし保険の検査以外の部分で、チェックミスや手違いが後々に大きな問題となることがあります。また、基礎配筋検査前後の作業は、その先の建築工事で重要な要素を担う部分が集中しています。 今回は、事業者様がこのタイミングでしっかりとチェックしなければいけない項目についてご説明していきます。 工事全体を通しての...