新築市場の縮小に伴い、今後はアフター事業にも力を入れていきたいと考えている住宅事業者様は多いのではないでしょうか。
定期的なメンテナンスの中でも、基本的な防水性能に関わる外壁や屋根の塗装工事は特に優先順位が高く、その重要性からご提案しやすいものである一方、会社による違いがお客様側にほとんどわからないものでもあると思います。
今回は、数ある住宅会社の中から事業者の皆様を選んでいただくためにハウスジーメンがお役に立てることは何か考えてみました。
選ばれるために必要なのは「付加価値の提供」
数ある住宅会社の中から選ばれるために必要なのは「他社との差別化を図ること」＝「塗装工事に付加価値をつけること」ではないかと思います。
瑕疵保険のメインの補償は耐力性能と防水性能ですが、塗装工事については、雨漏れのリスクを大きく認識していない住宅事業者が多いことも事実です。また、瑕疵保険では、塗膜に関して1年か2年の担保期間しかなく、塗膜の膨れや剥がれが生じても雨水の浸入を確認できなければ保険の対象とはなりません。
当社の提供するサービスの一つに「塗膜補償オプション」があります。
これは、屋根や外壁といった外装部分の塗装工事の対象部分の塗膜の膨れや剥がれを10年間補償するオプションです。
塗膜の補償は義務ではないため、自社で負担してまで行う住宅会社は少ないと思いますが、保険を受け皿にサービスを提供できるとしたらいかがでしょうか。
「塗膜補償オプション」が、事業者様の付加価値の創出に貢献する、実際の活用シーンについて紹介いたします。
塗膜補償オプションのメリットと活用シーン
保険で塗膜事故のリスクに備えることができるようになった ― A社の場合
A社は元々、躯体の保証（保険利用）と塗膜補償を合わせてまるごと保証するというスキームで塗装工事を受注していたが、塗膜補償にかかる費用は自社で負担していた。
塗膜補償オプションを利用することで、保険でリスクに備えることができるようになった。
工事を依頼できる塗装会社の選択肢が広がった ― B社の場合
B社は、塗装工事を受注する際、塗膜を含めた保証を行うことを原則としているが、自社で施工は行っておらず、保証を付けることができる塗装会社を探して依頼する必要があった。
塗膜補償オプションを利用することで、保証まで行うことができない塗装会社にも工事を発注できるようになり、選択肢が広がった。
塗膜補償オプション詳細
オプション概要
| 対象商品 | リフォームかし保険 延長保証保険（メンテナンスコース） |
|---|---|
| 対象の 塗膜事故 | 塗装工事の対象部分の塗膜に膨れや割れ、剥がれといった事象が発生した場合 ※色褪せやチョーキングは対象外です |
| 担保期間 | 10年間 |
オプションの利用条件
オプションを利用するための塗装工事の要件は次のとおりです。
塗膜補償を利用するために大きなハードルを設けているわけではなく、塗装工事に一般的に使用されている塗料を使用し、一般的に求められる施工を行うことで、塗膜補償を利用いただけます。
| 使用塗料 | 10 年以上の耐用年数が期待できる、ウレタン樹脂塗料やシリコン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料、無機塗料等の塗料を使用すること |
|---|---|
| 施工方法 | 外壁材や屋根材の材質やコンディションを踏まえて適切に下地処理を行い、使用する塗料は用途や外壁材等の性質を踏まえて、用途に合った相応しいものを使用すること |
オプションの支払い限度額
塗膜事故の補修は上塗りの対応となり、雨漏れと比べると損害深度が低くなるため、オプション保険料が高くならないよう保険金額に応じて、保険金額と異なる限度額を設定しています。
| 一般 リフォーム保険 | 保険金額500万円まで ： 保険金額と同額 保険金額1000万円まで ： 500万円 |
|---|---|
| リフォーム ワイド | 共通 ： 500万円 |
| 増改築 リフォーム保険 | 共通 ： 500万円 |
| 延長保証保険 | 延べ床面積1000㎡未満 ： 500万円 延べ床面積1000㎡以上 ： 1000万円 |
詳しくはお問合せください。
利用できる保険の種類
リフォームかし保険と延長保証保険のメンテナンスコースでご利用いただけます。
リフォームかし保険とは
リフォーム工事を幅広く対象とする既存住宅かし保険で、施工不良を原因とする防水性能や耐力性能に関わる事故のリスクやインフィルリフォームの施工部分の事故のリスクに備えられるほか、防水性能や耐力性能に関する長期保証や住宅全体の保証といった付加価値をプラスするといった目的でも利用できる保険です。
延長保証保険とは
新築から10年経過時や、その後に定期的に行うメンテナンスに構造・防水に関する10年間の長期保証という付加価値をプラスできる保険です。
10年周期でメンテナンスを行い、保証を継続していくメンテナンスコースと、10年目にはメンテナンスなしで保証を継続して15年目のメンテナンスに繋げる検査コースがあります。
塗膜補償オプションをご利用いただけるのは、【メンテナンスコース】です。
まとめ
今回は、「塗膜補償オプション」を活用して他社と差別化を図り、塗装工事を受注する方法について紹介いたしました。
少しでもご興味をお持ちいただきましたらぜひお気軽にお問合せください。
