延長保証保険利用でのメンテナンス工事について
(1)築15年超の住宅における必須工事
住宅を良好な状態で維持するためには適切なメンテナンス工事が必要です。これまでは築15年以内の住宅については以下の工事を推奨工事として、外部シーリングに肉やせ等が生じている場合の増打ち等の処置のみ必須としていましたが、築15年超の住宅の保険利用時には以下の工事の実施が必須となります。
上記は、外壁材に窯業系のサイディング、屋根材にスレート瓦を使用し、一般的なウレタン系の塗料を使用している住宅の推奨・必須工事の例です。使用している部材や塗料によりメンテナンスの周期や方法が異なる場合には、使用している部材等に応じた措置を実施します。
(2)35年周期で必要となる必須工事
住宅の防水性能を新築同様の状態で維持することが延長保証提供の前提となるため、新築から35年が経過した最初の申込みのタイミングでは、防水紙や下葺き材の交換を含む外壁材や屋根材の再施工を必須としています。その後も35年周期で同様の工事が必要になります。
■ 必須工事の整理(外壁材にモルタルやサイディングを使用し、スレート葺きの住宅の場合)
外壁の防水紙や屋根の下葺き材の交換はかなり大がかりな工事となるため、制度的な延長保証として採用するのは余り現実的ではありませんが、これらの工事を行う場合は新築から40年経過以降も延長保証を継続していくことができます。
■ 40年目までの各延長保証における指定工事
まとめ
延長保証制度は10年経過時のメンテナンス工事の獲得だけでなく、供給住宅の生涯サポートにつながり、お客様に長きにわたる安心と安全をご提供することができます。また長期保証の継続を通じたストック循環ビジネスの拡大や、長期保証という付加価値を備えた新築住宅の商品性の向上にもつながります。新しい延長保証保険をぜひともご活用ください。